精神科、心療内科、メンタルクリニックで治療するべき病気とは
うつ病
うつ病は、日常生活に支障が出るくらい気持ちが沈んだまま回復しない、やる気が出ない、何をしても楽しくないといった状態が続く病気です。うつ病の原因ははっきり分かっていませんが、大きなストレスや環境の変化により脳に何らかの機能障害が起きていると考えられています。
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害(躁うつ病)とは、調子が良くなって活発になる躁状態と激しく落ち込むうつ状態を繰り返す病気です。もっともなりやすい年齢は20歳前後の若い人と言われていますが、それ以外の年代の人もストレスや生活習慣の影響により発症する可能性があります。
統合失調症
統合失調症には、陽性症状と陰性症状があります。陽性症状とは、幻覚や妄想といった健康なときにはなかった症状のこと。陰性症状とは、意欲の低下や感情表現の減少といった健康なときにあったものが失われる症状を言います。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、自律神経の乱れが原因で表れる症状のことです。そもそも自律神経が乱れる要因は睡眠不足や冷え、環境の変化、ホルモンバランスの変化など。出やすい症状としては頭痛やだるさ、手足のしびれ、動悸や不整脈、吐き気、不眠などがあります。
パニック障害・不安障害
パニック障害・不安障害とは、自分でコントロールできないほどの強い発作を起こす障害です。強い発作とは、動悸や心拍数の増加、発汗、窒息感、手足の震えなどです。複数の症状が同時に発症する場合もあります。発作を繰り返すうちに、発作がおきやすい場所や状況を避けるようになり、日常生活が困難になる人もいます。
こんな症状を感じたら受診しよう
次のような症状が長く続いている人は、早めに精神科や心療内科を受診しましょう。
・ 気分が落ち込む
・ 食欲がない
・ 食欲が止まらない
・ 眠れない状態が続いている
・ 過度に寝てしまう
こんな症状も予兆の可能性あり
・ 頭痛
・ めまい
・ 動悸
・ 喉がつかえる
精神疾患を早く治すカギは、1日でも早く治療を始めることです。「まだ大丈夫」「このくらいで病院に行くなんて」と思っているうちに、症状が悪化するかもしれません。あなたが辛いと感じる状況が続いているのであれば、迷わず精神科や心療内科を受診してみましょう。